「若冲と蕪村」を観てきました。
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「若冲と蕪村」を観てきました。

2015年04月08日(水)10:36 AM

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 先日サントリー美術館で開催中の「若冲と蕪村」展へ行ってきました。

この二人は同い年生まれの二天才と言われ、江戸時代の画壇にとって

画期的な絵師だったということです。江戸小唄や歌舞伎小唄を修行してる

私としてはその頃の時代の画期的なアートな雰囲気を体感してみたいと

ったのです。

 若冲曰く、「自分の絵の価値をわかる人を千年待つ」、えー!!この言

葉だけでも若冲の時代の先の先を独走する天才絵師としての自信と信念

がうかがえますね。

 若冲の魅力はやはり当時誰もやってなかった前代未聞の技法と、狂喜?

狂気ではなく、私には狂喜!!を感じさせるウルトラ?細密な動植綵絵でしょ

うか。しかし今回は「象と鯨図屏風」に一番魅せられました。

 左側の海の中には鯨が潮を吹き、右側には波打ち際になぜか?象が座

って鼻を高く振り上げている。まるでお互いに「お~い!」と呼びかけあって

いるような。不思議な絵ですが不自然さが無くて、おおらかでゆったりした気

分にさせてくれる絵でした。この絵の前に立つと若冲の「千年待つ」の言葉が

私の脳裏を駆け巡ります。

 江戸の平和な、戦の無い時代に文化が発展、熟成、爛熟していったことを

考えると、平和であることの大切さもあらためて感じました。

 蕪村の方は次回、感想など書かせて頂きます。

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P2015_0401_102854先日「椿山荘」にお花見に行きました。桜もきれいでしたが驚いたことに

若冲の下絵による羅漢石がいくつもあり、目を楽しませてくれました。庭園の一角にあります。

いかれる機会があったらぜひ探してみてくださいませ。



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