小唄「鬼は外、福は内」への質問へ。
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小唄「鬼は外、福は内」への質問へ。

2015年02月04日(水)12:15 PM

 「鬼は外、福は内」ではなくて、「福は内、鬼は外」ではと?ご質問を

いただきました。ご質問を寄せられて、とっても嬉しいです。

 子どものころから思っていたのですが、鬼を豆で追い出してから、福

を内へと招くほうが自然じゃないのかしらと?まだ鬼がいる家に、福に

どうぞと言うのもなんだかな?と怪訝に思っていました。人は習慣になっ

ていることには、あまり深く考えずにやり過ごすものです。でも、もっと考

えると、私の書いた詩の中でも主役は鬼なんですね。節分という行事にお

いては、福は登場しません。鬼と豆をまく人間が出てくるだけです。

《 奈良天川村の天河神社では「鬼は内、福は内」と言い、埼玉県の鬼鎮

神社では「福は内、鬼は内、悪魔は外」で、神奈川県の千蔵寺ではなんと

「福は外、鬼は内」と言うそうです。》

 そこで作詞をする際に豆をまく際の掛け声を逆転させたわけです。人そ

れぞれ感じ方、考え方の違いがありますので違和感を覚える方も当然いら

っしゃると思いますが、芝恋らしくあるためにも、より独創的な作品であるた

めにも、この小唄はタイトルは「鬼は外、福は内」、唄いだしも「鬼は外、福

は内」です。

 日々の忙しい生活の中で「おや、これって?」とふと足を止め、疑問を抱く

ことから、新しい発想がきっと生まれて来るのではと思います。日常に流され

過ぎないように心掛けたいですね。

 この「鬼は外、福は内」を唄ってみたい方、三味線で弾いてみたい方はぜひ

芝恋の三味線・小唄教室へ。無料体験稽古随時受付中です。メール、お電話

でご予約くださいませ。

 



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