コクーン歌舞伎「天日坊」を観て。
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コクーン歌舞伎「天日坊」を観て。

2022年02月24日(木)11:46 AM

 

 今から20年前に渋谷シアターコクーンで公演され大好評だった

「天日坊」の再演、初演を観そびれてしまった私は首を長くして待

っておりました。そして大いなる期待を胸に観劇へ・・・、「うわ

ぁー、凄すぎ!」私の想像を上回る素晴らしい現代歌舞伎、正しく

コクーン歌舞伎でした。

 歌舞伎なのに「まっじ!」というセリフが連発され、それが全く

違和感を感じさせない宮藤官九郎の台本にも感心させられましたし、

串田和美の歌舞伎とかつての赤テント、状況劇場とをミックスした

様な斬新な演出に圧倒されました。

 本来歌舞伎はその時代の中にあってかぶく、傾いてる者達の芝居

であったことを感じさせてくれました。

 見世物小屋的な感じの舞台装置も効果的だったと思います。

その小屋の中で見得を切った役者は錦絵の様に美しく、カッコイイ。

美しく、凄みのある見得を切る場面

 

 生演奏の音楽も鋭いトランペットの響きが効果的で、「俺は誰だ

あっ!」と叫ぶ天日坊の魂のうめき声に実によくマッチしていたと

思います。

 オミクロン株の感染が拡がる中で、平日の昼間にもかかわらず客

席はほぼ満席状態でした。そんな中で観劇に出掛けたのですが、観

終えて直ぐに「もう一度観たい!」と思ってしまった位に魅力的な

コクーン歌舞伎でした。

是非ともまた再演して欲しいと思います。

 

 



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