小唄「桜さくら」のご紹介。
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小唄「桜さくら」のご紹介。

2019年02月04日(月)9:20 AM

  「桜さくら」 鈴木秀雄作詞・初代佐橋章子作曲

 

 桜さくらと浮かれていつか

  通い廓に誘われて 花も実もある揚巻が

   想いそめたる裲襠に かくす男の裾模様。

 

 歌舞伎十八番の内「助六所縁江戸桜」を唄った歌舞伎小唄は

いろいろありますが、この小唄もその一つです。

 この「桜さくら」は助六と揚巻の色模様を唄ってます。

歌詞の中に出てくる「裲襠」(うちかけ)ですが、女子最上の礼

装として、小袖・帯を締めた上に打掛けて着る故こう呼ばれた。

元は諸大名武家の婦人が用いたが、江戸時代その使用範囲がひ

ろまり、廓で花魁が用いた。

 ここでは、助六が揚巻と睦言中に意休が出てきたので、助六

を無理に裲襠の下に忍ばせることをさしている。

 意休とは実は伊賀右衛門である。助六と契りを結んだ今吉原

に全盛の三浦屋の揚巻に、蛇の様に執心な男であり、その腰の

物は助六が探し求める「友切丸」であった。

 そうと知った助六は、揚巻の恋敵と意休に喧嘩を売り、遂に

意休を斬って「友切丸」を奪う。 

「歌舞伎小唄」木村菊太郎著より引用

 来年は歌舞伎座で市川団十郎の襲名公演が盛大に行われるそ

うですね。

お弟子さん方と一緒に観に行くのが今からとても楽しみです!

 今年は「助六」を唄った小唄をお稽古していきたいと思って

おります。

 

 



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