『超都市・メトロポリス』のプログラム。ポスター

芝居のポスターの前でご一緒したお弟子さん方と。

芝居の後は何故か？　トナカイの大きな頭の下で芝居談議！

昨夜は渋谷のシアターコクーンへ「超都市・メトロポリス」というお芝居を観に

参りました。

　SF映画の金字塔とされるドイツ映画「メトロポリス」(1927公開)、映画版と前

後して出版された小説『メトロポリス』。

小説に関しては今回劇化が決まる前の2011年に『新訳　メトロポリス』が中公文

庫から出版されています。劇場で販売されてましたので早速買い求めました。

手に取り、その本の分厚さにちょっとびっくり！こんなに長い物語を舞台化？

読む前から舞台では描かれなかった部分に興味しんしんです。

　最近、人間の仕事が機械だけではなく次々に開発されるロボットに奪われてし

まい、普通の平凡な人の仕事が無くなってしまうのではないかという事が話題に

上るのを目にします。

効率に追われ成績によって非情に切り捨てられるてしまうことへの不安と怯え。

　高給を稼げるごく一部の人々と、いつまでも薄給に喘ぎ使い捨てられる者達。

タイムリーな内容でありながら、原作は1920年代のものであるということに愕然と

させられました。

　森山未來をはじめとする役者さん達の美しい、滑らかな身体表現がとても魅力

的で、舞台装置と連動して芝居の流れをテンポ良く展開させてるところが素晴らし

っかったです。