新内流し演目表

勝新派社中による演奏

　昨日は向島百花園の「萩祭り」へ行って参りました。

勝新派社中による「新内流し」と「三味線演奏」があり、初めて「新内流し」

というものを拝見しました。

　舞台での演奏会や芝居の中でのワンシーンとしては見たことがあるのです

が、実際に屋外を流して歩くのを観る機会がなかったので大変勉強になりま

した。

　　肩からベルトを三味線に掛けるのかと思っていましたら、帯に輪っかの紐を

垂らして、その輪っかに三味線の根緒を引っ掛けて演奏しておりました。

　それだけで歩きながら三味線を弾くのは、やってみたことがないので何とも言

えませんが不安定ではないのかしらと思いましたが、慣れてらっしゃるようでそ

ぞろ歩きしながら素敵な演奏を聞かせて下さいました。

　勝新派社中と云うお名前に役者の『勝　新太郎』に何か関係があるのか気にな

ってお聞きしたところ、「よく同じ質問をされます。が、まったく関係ないです。」

ということでした。

　本手は撥弾き、それに上調子の替手は枷をかけて小さな爪(ピックのようなもの

)を使って演奏されてました。

新内演奏だけではなく、「悲しい酒」や「野崎小唄」などのポピュラーな楽曲の

演奏もあり、集まったお客様が大変楽しんでいらっしゃいました。

　ホールや舞台という場だけではなく、自然豊かな向島百花園の中での三味線

演奏も、趣があってなかなか良いものですね。