素敵な本との出会い。
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2016年01月07日(木)8:07 AM

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今日はお正月に読んだ本の一つをご紹介させて頂きます。

「名セリフの力」 葛西聖司 著。葛西氏と云えば元NHKアナウンサーで昨年の春日会館で

開催された講演会の講師をされた方ですね。このブログでもご紹介させて頂きました。

 この本は実は、その講演会を一緒に聞きに行ったお弟子さんから借りて読みました。彼女

は若いのに小唄以外にも落語も好きで、歌舞伎など日本の伝統芸能を熱心にお勉強されてる

方です。(講演会の際も熱心に葛西氏の話を聞きメモを取っておりました。)こういうお弟子

さんがいてくれるのは嬉しい限りです!

 さて本の方ですが、大変分かり易い文章で綴られており、しかもユーモアがあり、とって

も楽しく読めます。

 どこかで聞いたことのあるようなセリフ、名調子のセリフが一つ一つ紹介、解説されてい

て忙しい方にもお勧めです。七十六の名セリフを堪能できる本です。

 それでは芝恋の好きなセリフを一つ、

  「別れろ切れろは芸者の時にいうことば」  『婦系図』 泉鏡花作

小唄「湯島の境内」はこの物語を唄ったもので、私の好きな新派芝居小唄の一つです。

 現在伝統芸能に興味がない方でもこの本を読むと歌舞伎や新派のお芝居を観に行き

たくなったり、小唄を唄ってみたくなるかもしれませんよ?

 



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